中央集権型取引所の現物取引高 第3四半期に反転上昇 ビットコイン高騰で投資家の関心回復

主要な中央集権型取引所(CEX)における仮想通貨の現物取引高が第3四半期に回復し、2025年初頭から続いていた下落傾向から反転した。

仮想通貨分析プラットフォームのトークンインサイトの最新分析レポートによると、上位10社のCEXにおける現物取引額は前期比30.6%増の4.7兆ドルに達した。

この急増は、年初から第2四半期にかけて続いた減少傾向からの反転を示している。8月にビットコイン(BTC)が12万3000ドルを突破して過去最高値を更新したことにより、投資家の関心が再燃したことを示唆している。

現物市場が活況を取り戻す一方で、デリバティブ取引が依然としてCEX市場を主導している。第3四半期のデリバティブ取引高は、第2四半期の20.2兆ドルから29%増の26兆ドルへと拡大した。

バイナンス、現物市場シェア43%で首位

世界最大の取引高を誇るCEXであるバイナンスは、2025年第3四半期も現物市場でトップの座を維持し、市場シェアは約43%に達した。

バイナンスは継続的にCEX全体の現物取引高の2/5以上を占有しており、MEXCやバイビットといった競合(各9%前後)を大きく引き離している。

CEXにおける現物取引高とデリバティブ取引高の推移 Source: TokenInsight

デリバティブ市場においてもバイナンスは優勢で、9月時点での市場シェアは31.3%に上昇した。

競合するOKXとバイビットは、前四半期に比べてシェアが減少したものの、それぞれ2位と3位の座を確保した。

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主要CEXにおけるスポット市場シェア Source: TokenInsight

一方で、ゲート、ビーコイン、BingXが顕著な成長を記録し、市場の変動が激しい中でも一定の強靭性を示したとレポートは述べている。

ト―クンインサイトはレポートの中で次のように分析している。

「デリバティブ市場は現在、構造的変革の段階に入っている。主要取引所が依然として支配的地位を維持しているが、新興勢力の台頭によって競争が一段と激化している」

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